みなさん、こんにちは!
今回は、「NISA」(ニーサと発音します、少額投資非課税制度のこと)を活用して、投資を始める方法についてお話ししたいと思います。NISAは、日本国内の個人投資家にとって魅力的な制度であり、将来の資産形成や税金面でのメリットを享受することができます。さっそく、NISAを使って投資を始めるためのステップをご紹介します。
ステップ1:NISAについて学ぶ
まずは、NISAについて基本的な知識を身につけましょう。NISAは、少額の投資を非課税で行うことができる制度であり、一定の条件を満たす投資商品に限定されます。この制度を活用することで、将来の資産形成を進めることができます。
特に、2024年1月からは制度の内容が大きく変わり、より多額の資金をNISA口座で運用できるようになります。今後、この制度を使って投資をする人と全く投資をしない人では、貧富の差がますます広がっていくものと予想されます。
ステップ2:NISA口座を開設する
次にNISA口座を開設しましょう。銀行や証券会社など、さまざまな金融機関でNISA口座を開設することができます。
しかし、近所の銀行に行って「NISA口座を開きたいのですが」というのはやめましょう。なぜなら、銀行で扱っている商品(NISA口座で運用できる投資信託やETFなど)は、手数料が高いものが多く、運用の成果としての利益を圧迫してしまいます(せっかくの利益を小さくしてしまいます)。
おすすめは、店舗を構えていないネット証券でNISA口座を開設することです。
ネット証券では手数料の少ない優良な投資信託を扱っており、より多くの利益が期待できるからです。
楽天証券、SBI証券、マネックス証券などがおすすめです。
なお、口座開設時には、本人確認書類や必要な情報を提出する必要がありますので、事前に準備しておきましょう。
NISA口座の他に「特定口座」というのもありますが、これは利益に税金がかかる口座であり、初心者がわざわざ使う必要はありません。
ステップ3:投資対象を選ぶ
NISA口座を開設したら、次は投資対象を選びましょう。NISA口座では、株式や投資信託、ETF(上場投信)など、さまざまな投資商品を選ぶことができます。自分の投資目標やリスク許容度に合わせて、適切な投資対象を選びましょう。
例えば、以下のような手数料の安い投資信託を購入するのが初心者にはおすすめです。
・eMaxis Slim 米国株式(S&P 500)
・eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)←通称「オルカン」
これらは、管理費用(含む信託報酬)が0.1%程度と大変安くなっています。
※名前に「Slim」がついていない投資信託を間違って買わないようにしましょう。
ステップ4:資産の分散投資を考える
投資を始める際には、資産の分散投資を考えることも重要です。異なる業種や地域、資産クラスに投資することで、リスクを分散し、安定的なリターンを期待することができます。投資信託やETFを利用すると、手軽に分散投資を行うことができます。
上で述べた2つの投資信託は、各セクタに充分に分散されており、安心して投資することができます。
ただし、地域分散の観点ではアメリカに偏っている面がありますので、気になる方は新興国株などにも投資しても良いでしょう。
ステップ5:定期的な投資を継続する
投資は短期的なものではなく、長期的な視点で続けることが重要です。定期的な投資を継続することで、市場の変動に左右されずに資産を成長させることができます。自分の予算や目標に合わせて、毎月や四半期ごとに一定の金額を積み立てるようにしましょう。
初心者のうちは、自分の経済状況に応じて、毎月1万円、3万円、5万円など、一定額分を毎月欠かさずに購入しましょう。「投資は分散が大事」と言われますが、このように毎月買うことによって、「時間の分散」をすることになります。
毎月一定口数(購入単位)分のETFを購入するのでも良いですが、投資信託を一定金額ずつ購入する方が、ドルコスト平均法で買えるため、より望ましいです。
仮に同じ金額(例えば100万円)を、1年間かけて分散してどルコスト平均法で買うのと、年初(1月)に100万円分いっきに買うのではどう違うでしょうか?
ドルコスト平均法であれば、例えば2月に株価が大きく下がったとしても、より安く株を購入することになり、年間を通しての株の購入金額は下がります。
1月にいっきに買って、2月に大きく値下がってしまうと、もうその値下がり分は取り返せません。
このように、購入セクタの分散(投資対象の分散)と同様、時間の分散もとても大切です。
ステップ6:リスク管理と情報収集を行う
投資を行う上で、リスク管理と情報収集も重要なポイントです。投資先のリスクを把握し、適切なリスク管理策を取ることで、投資の安全性を高めることができます。また、経済情勢や市場の動向などの情報を定期的に収集し、投資判断の参考にしましょう。
よく、「自分のリスク範囲内で投資を行いましょう」と言われますが、これは一体どういうことでしょうか。
投資を行っていると、株価が変化するため自分の総資産もそれに応じて変動します。自分の資産が、1日で20万円以上減ることもあります。初心者のうちは、「たった1日で月給相当もの資産が減ってしまった!」とびっくりしてしまいますが、資産総額が大きくなるとこれは普通に起こりうることです。
資産の増減に心が動じないように、初心者のうちは小さな金額から投資を始めることが大切です。
ステップ7:ポートフォリオの見直しと修正
投資は常に変動する市場に対応するものですので、定期的にポートフォリオを見直し、修正することが必要です。投資先のパフォーマンスや目標に対する適合性を評価し、必要に応じて再バランスや投資先の変更を行いましょう。
ステップ8:確定申告を行う
まず、NISA口座での投資は非課税なので確定申告は不要です。よってNISA口座でしか投資していない人はここの項目は無視でよいです。
もしNISA口座以外、つまり「特定口座」で運用をした場合は、状況が変わってきます。
「特定口座(源泉徴収なし)」の口座の場合、確定申告が必要です。
「特定口座(源泉徴収あり)」の口座の場合、確定申告する必要があればしても良いです。
税務署の指示に従って、適切な申告手続きを行いましょう。正確な記録を保持しておくことも大切ですので、取引履歴や口座残高などを整理しておきましょう。
まとめ
以上が、「NISAを使って投資を始める方法」の基本的なステップです。
NISAは、投資初心者にも取り組みやすい制度であり、将来の資産形成や税金面でのメリットが期待できます。
初心者はとにかくどこかの証券会社でNISA口座を開設しましょう!
ただし、投資はリスクを伴うものですので、慎重に計画し、自分の目標やリスク許容度に合わせて適切な投資先を選ぶことが重要です。是非、NISAを活用して投資の世界にチャレンジしてみてください!